コロナ禍で農業がアツい!マッチングアプリで農家バイト・貸し農園の契約は10倍に (21/06/11 12:18)

コロナ禍で農業がアツい!マッチングアプリで農家バイト・貸し農園の契約は10倍に (21/06/11 12:18)

新型コロナによる外出自粛で、すっかり定着した家庭菜園やガーデニングなどの“土いじり”。今や趣味の枠にとどまらず「副業」の選択肢にもなっています。

「パプリカの水やりをします」(芦塚由芽ちゃん)

 愛知県春日井市に住む芦塚さん親子が 、いま夢中になっているのは、自宅の庭での野菜づくり。そう!「家庭菜園」です。

「採れました!」(芦塚由芽ちゃん) 

 5月に収穫したのは冬に苗を植えた「新じゃが」。「玉ねぎ」と「ズッキーニ」も、立派に育ちました!

 おうち時間の増加をきっかけに、家庭菜園やガーデニングなどの「土いじり」の人気が、ますます高まっています。

おうち時間を使って育てて食べる ホームセンターの売れ筋は

 名古屋市内のホームセンターでは…

「すごい人気ですね。新型コロナの感染が拡大してくると、園芸売り場が忙しくなるという感じですかね。やはり家から出られないので『野菜でも作ろうかな』という方がいらっしゃいますね」(コメリパワー名古屋中志段味店 里路淳也さん)

 コロナ禍の巣ごもり需要で、家庭菜園やガーデニング関連商品の売れ行きが特に好調とのこと。コメリの店舗全体で見ると、感染の拡大前に比べ売り上げが1.5倍に増えたといいます。中でも人気なのが…

「こちらがナスの苗ですが、ナスはすごく人気ですね。育てやすいというのが大きいです。初心者向きです」(コメリパワー 里路さん)

 例えば、こちらの「超やわらかナスの苗」は、ゴールデンウィークの期間だけで、100個以上売れたそうです。

 親子で売り場にやってきたお客さんに話を聞くと…

「土と苗を買いに来ました。家庭菜園をちょっと始めてみようかなと。あまり出かけることもできないので、収穫した野菜を食べたら子ども達にも良いかなと思って」

 育てる楽しみ。そして、収穫したての野菜が食べられるのも、家庭菜園の醍醐味です。

Q.野菜は何が食べたいですか?
「僕はキュウリが良いです!」「じゃあキュウリの苗探そうね」

 翌日、自宅の庭にキュウリ・ナス・ピーマンの苗を植えたそうです。子ども達は『早く食べたい!』と収穫を心待ちにしているそうです。

貸し農園はアウトドア!契約は10倍に

 家庭でのブームが定着する中、さらに本格的な野菜づくりにチャレンジしたいという、新たな動きも。

「住宅街に畑です。よく見ると同じ畑ですが、何組かが同時に作業しています」(記者)

 ここは、名古屋市守山区にある畑を区画ごとに貸し出している「貸し農園」。京都のベンチャー企業が空いた農地などを整備し運営しているもので、全国に100カ所以上展開しています。

「2019年と2020年の年間の比較ですが、1年間の契約の増加割合は約10倍になっています」(マイファーム 広報 松嶺仁宏さん)

 利用者の数は、コロナの感染拡大前に比べると、なんと10倍に急増!現在、管理する農園の半分以上が埋まっている状態だといいます。

「シンプルにコロナ禍で3密を避けたアウトドア需要が増えた、その内の1つであると分析しています。この動きは(今後も)加速していくと思っています」」(マイファーム 松嶺さん)

 畑でアウトドア気分を味わいたい。そんな人々が貸し農園での畑作業に魅力を感じているんです。

「去年から初めて、もう少しで1年です。ホームセンターに行って苗が売っていて『これおいしそうだな』と思ったものを適当に選んで植えています。すごく楽しいですね」(約1年前からの利用者)

「私たちが来たときはここの区画も空いていたし、あそこの区画も空いていたやっぱりコロナの影響で利用者は増えたなという印象です」(約2年前からの利用者)

手取り足取りで初心者も安心 手ぶらで通える

 気になる年間利用料はというと、市などが実施している貸し農園(3200円)の20倍以上というお値段! でも人気のワケは…

Q.こちらの小屋にある道具は使っても良い?
「はい、利用者さんが自由に使ってもらって結構です」(マイファーム 山内薫さん)

 スコップやクワなど農作業に必要な道具はすべて用意されているため、利用者は手ぶらでOK。

「これは肥料です。こちらも私たちが提供しますので使いたい放題です」(マイファーム 山内さん)

 そのほか野菜や果物の種も、毎月配布されます。さらに慣れない初心者に嬉しいサービスも!

「サツマイモは4節ぐらい植えましょうね」(マイファーム 山内さん)

 農園にいるアドバイザーが、作物の種まきから水やり、収穫作業にいたるまで、様々な部分をサポートしてくれるんです。

「1人だとやりたくても何して良いか分からないので、山内さん(アドバイザー)がいるときに来たら何とかしてもらえるという(笑)」(約半年前からの利用者)

 3月から貸し農園の利用を始めたという、川口さんファミリー。

「こっちはスイカが2玉、こっちはトマト、あそこにナス…欲張っていろいろ植えちゃって。外出がなかなか難しくて息苦しいところもあるので、畑だと少し気分も変わってお世話しないといけないので、定期的に外に出ることもできるし、良いかなというのがあります」(川口美都さん)

 今では野菜づくりが、ライフスタイルも変えたそうです

Q.育てた野菜は食べましたか?
「レタスは時々食べています」(美都さん)
Q.味はどうですか?
「美味しかったです。自分で育てたから」(息子の英大くん)

 ”自分で大切に育てた野菜が食卓を彩る…巣ごもり生活も気分がぐーんとアップしたそうです。

農業専用マッチングアプリで気軽に農家でアルバイト

 さらに、こうした「土いじり」が、趣味の枠にとどまらず、今や「副業」の選択肢のひとつとしても注目を集めています。

「農作業の人材マッチングアプリを開発しました」(アグリトリオ 石川浩之社長)

 愛知県豊橋市の企業が開発した、日本初という農業専用のアルバイト求人サイト
その名も、「農How(ノウハウ)」。

「人手不足で困っている農家さんと、働きたい方をこのアプリでマッチングするサービスです」(アグリトリオ 石川社長)

 人手が足りない農家が仕事を掲載。農業をやってみたいという利用者が作業内容を選んでお手伝いします。仕事の内容は「チンゲンサイの収穫」や「メロンの交配(こうはい)」など様々。事前に動画で作業を確認できるため、初心者でも安心して取り組めます。

「コロナ禍の中で、仕事がなくなったパートさんや派遣の方もいまして、どちらかといえば農業はソーシャルディスタンスが取りやすい作業ですので、(この1年で登録者は)5~6倍に伸びています」(アグリトリオ 石川社長)

農業経験ない人でも出来る

 実際の仕事現場にお邪魔しました。作業は、愛知県田原市が日本一の生産量を誇る電照菊(でんしょうぎく)の苗の植え付けです。

 この日は、お隣の豊橋市からやってきた女性2人が、アルバイトとして1日だけお手伝い。パート従業員にまじって黙々と作業を進めていきます。

Q.農業の経験は?
「ないです。初めてです」
「外に出かけることもなかなかできないので、これだったら思い切り体を動かせるし、外の空気を思い切りすえるので良いところ」(アルバイトの40代女性)

 時給は930円。空いた時間に体を動かせ、さらに収入にもなる…まさに一石二鳥。

コロナ禍で働き手不足の農家にも好評

 農家にとってもメリットは大きいと言います。

「(農家によっては)コロナの影響で外国人実習生が入ってくる予定だったのが、なかなか入ってこないという話もよく聞きますね。こちらの都合でいつでもスマホで募集をかけられて、こちらの自由で時間を設定できたりするところが便利です」(農家 渡会理史さん)

 この日は、午前9時から午後3時までの作業でした。

「5時間と45分で5350円です」(アルバイト代を渡す渡会さん)
「あと、うちの野菜も…」(渡会さん)

 アルバイト代の他に、野菜と菊の花のプレゼントが!農家ならではの嬉しい特典です。

「お得な感じがして、申し訳ない感じですが嬉しいです」
「空いている時間があればまた頑張らせていただきます」(アルバイトの40代女性)

 手軽な家庭菜園から、本格的な貸し農園。さらに、副業の可能性まで。コロナを機に「土いじり」が、より身近に、より多様化しています。

(6月9日 15:40~放送 メ~テレ『アップ!』より)